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ダブルサウンディング

①ダブルサウンディングとは
 電気式コーン貫入試験(CPT)は硬質地盤において静的貫入の限界があり、また、標準貫入試験(SPT)は軟弱地盤でのN値の信頼性に難点があるといわれています。このため、1本の調査孔で両サウンディングを切り替え使用することにより、両者の優れた利点のみを活用できる試験方法の出現が望まれていました。そこで、CPT技術協会では両サウンディングを一基のマシーンで出来るように、半自動落下型のSPTハンマーが装着できるCPT/SPT両用マシーンを開発しました。
 支持層以浅はCPTにより、また、CPTが貫入不能になった段階(砂層でN≧40程度)でロータリーボーリングに切り替えてSPTによる支持層確認を行うことが可能となりました。CPTはボーリング調査に比べてコスト・工期ともに半分で済み、経済的な地盤調査が可能です。また、2cm毎のN値や土質試験なしに主要な土質定数が求められますので、精度の高い設計が可能となります。
写真-1 CPT試験
写真-2 泥水循環による削孔
写真-2 標準貫入試験
②両用マシンの概要及び施工手順
 CPT貫入機として用いられている6610DT(米国Geoprobe社製)は、パーカッション機能と引抜き能力20tを有し、ケーシングの建込撤去や試料採取等も容易に行える優れた貫入機です。この万能貫入機のシリンダー部分にSPTマストを組み込み、また、標準貫入試験の重錘を容易に持ち上げられるよう、フット部に貫入機の油圧系統を利用したコーンプーリーを組み込みました。この改良部に半自動式のSPTハンマー落下装置をセットすることで、CPTとSPTの実施が可能となる両用マシーンとなり、高所作業のない安全な作業が可能となりました。
 施工手順は以下の通りです。図-1にダブルサウンディング施工手順を示します。
  1. CPTは、反力としてスクリューアンカーを設置し、CPT貫入ヘッドでCPTプローブを地盤中に貫入し、CPT試験を実施します。サイスミック試験を併用する場合には、1m毎に弾性波速度検層を行います。
  2. 貫入不能となった時点でCPTプローブを引き揚げ、油圧オーガーモーターをフット側面から引き出し、ボーリング掘削用に装置を切り替えます。
  3. 泥水循環により削孔し、CPT貫入深度以深よりSPTを実施します。
  4. N≧40の砂・礫質土層以深の調査が必要であり、且つCPTプローブの貫入が可能な場合は、再度CPT用に装置を切り替え、調査を継続します。
図-1 施工手順
③測定データ
 GL-36.00mまでCPT調査+サイスミック試験(1m間隔の弾性波探査)、GL-42.45mまでSPT調査を行ったダブルサウンディングによる調査結果を図-2に示します。また、室内土質試験結果を合わせて示しています。
CPT ダブルサウンディング 調査結果
図-2 調査結果